オトナゲナイ大人の林間学校vol.11

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マコトノトコノマ

今回で11回目

今回で11回目のオトナゲナイ大人の林間学校は、宇治茶は宇治茶でも、宇治茶の中のブランド「和束茶」の産地、京都府相楽郡和束町の「ツナギバカフェ」を借り切らせてもらって、開催しました。

農家と、農業をしたい若者をつなげようと、東奔西走している山下丈太君からご縁をいただき、
丈太君と和束町のオモロイ人たちが手作りした空間に、今年も津々浦々からお集まりいただき、ありがとうございました!
今年も、大いに、全力のオトナゲナイ大人の姿を、子どもらに見せつけれたと、参加したみなさんは大いにうなずくでしょう。
当日の様子は、satoがきっとレポートしてくれることでしょう。
GoProで撮ってたライブ動画と、スマホで撮ってくれてた動画をいーーかんじでsatoが編集してええ感じのムービーにしてくれるでしょう。

なので、僕はなぜ「オトナゲナイ大人の林間学校」をやろうと思ったか、に至るお話を

子どもに、やたらぷりぷりしている親

息子が3〜4歳のとき、公園や、海や山の、こどもがテンション上がって全力で遊ぶ場所で
「やたらめったら怒り狂っている母親」をよく見るようになって
息子と二人で、よく顔を見合わせて、どちらからともなく、ある行動をするようになったのです。

その時の僕ら二人の関係性は、息子が先頭で、常に僕が二番手
息子は、自分が一番じゃないと気が済まないので、横に並んで歩くことはまずなく、
行き先ややりたいことを決めるのは息子で、ぼくは、常に後ろから、何かあったときに、ぱっと体が動いて制止できるような体制を維持して歩く、という位置関係でした


概念や無意識の常識を散々頭に詰め込んでいる、いわゆる「大人」である自分からみたら
なにの概念もない、時間もない、「イマ、ココ、スベテ」である子ども、つまり人間の初期設定を見ることができる
いや、見させてもらえる


初期設定では、なにをどう見て、どう感じるんだろう
経験した、どういう体験を、自分のなかに、どんなカタチで落とし込んでいくんだろうか
という、概念のない状態という、人生の先生を得た気持ちで
息子の後についていって、しかし、先生は肉体的にはペーペーなので、なんかあった時に肉体的フルスペックの僕が受け止めれるように準備しているとう感じで

子どもが子どもである期間は短く
概念を手に入れるにつれて、それは社会生活ができるようになるが、フルスペックの「むきだしの好奇心」は引っ込んでいってしまう(無くなるわけじゃないよ)

とある日、そんな感じで僕ら「むきだしの好奇心チーム」が、
六甲山の再山公園という、山の中の湖がある絶好の自然の遊び場の公園に行った時
息子と同じぐらいの子どもが、好奇心に突き動かされ、あれも触りたい、あそこにいったみたいと行動を起こすとすぐに
「あーもーおてて汚れるからダメ!」
「そこいったら靴が泥だらけになるからやめてー!」
「あんたが帰ったら車がよごれるからもー汚いことやめてー!」
……..
数限りない「ダメ」の集中砲火を、お母さんやおばあちゃんから、あびている女の子がいたのでした。

あれをやったら、結果こうなって、こうなるかも知れない、そのためには今、こうするのがベスト
うん、ごもっとも、確かに、お母さん中心のママが輝くハッピー子育てライフにとったら
自分の手を煩わせることが起きそうになったら、全力で止めるのでしょう
合理的ではないからね

でも、「ダメ」を浴びせかけられたこどもの、なんとも言えん切ない顔を見た時、

僕と息子は顔を見合わせて、頷き合いました
「これは、この子のためにやったらなあかんな」と

息子は、猛然とその子が全力で咎められた、「湖のほとりの陸地にできた、水たまりに入って見たい」を実現するために、突進し、全力で水溜りを踏み鳴らし、あっという間に昨日買ったばかりの靴はドロ靴になり
さらにヒートアップして、パンツもドロパンツ、シャツもドロシャツ、顔も髪の毛も泥まみれのドロ人間になって見せたのです。

僕も、「もっとやれーどんどんやれーと」声を上げて、自分も走って行って、ドロ靴までやりました。
先生ほど「イマココスベテ」になりきれなくて、ドロ人間にはなれんかったのですが

自分が、子どもらしい、子どもの特権である好奇心を発露させただけなのに
一番近い存在から、それを全力で制止させられてしまった彼女への僕らからのエールのつもりだったのです

「汚い、汚れる、それを洗うのはお母さん、お母さんの貴重な時間を奪う行為はやめるべき」
という、意見もある
でも、そのこの世にそれしか意見がないわけではない

「君は自分の好奇心に突き動かされていいんだよ、君は好奇心をもったら、そのまま、世界に働きかけていいんだよ、決定的に危ないことが起こりそうなら、周りの大人が飛んで助けにいくから」
という、意見もある

今の君のパワーバランスでは、それは選べないかも知れないけど
意見=価値観は一つではないことを
息子と僕は、彼女に見せたかったのだ

もちろん、新品の靴はおしゃかになり、全身ドロのドロ息子はドロ帰宅し、私もともども、お母ちゃんから小言をいただくのだが

それでも、あの場面で「ダメ爆弾」を浴びる子を見せられては
「かくなるは、かくなる上と知りながら、止むに止まれぬ大和魂 ~吉田松陰」
になるのです

それ以来、息子とぼくは、というか息子が「ダメ爆弾」を浴びせられている子どもをみると、「ダメ」なことを全力でやるようになるのです

三つ子の魂百までもというけども、それは本当にその通りだと思っていて
人生80年を生きていく、基本的な行動パターンて5歳ぐらいまでのパターンなんじゃないかな
コンピューターのOSのインストールを生まれてから5年かけておこなっているのではないかな

こういう場合は、こうする
こういう場合の選択肢はこれ

みたいな
認知の基本がそこで作られるのなら

「好奇心という、人類に備わっている生存本能は、どうやら発露させてはいけないらしい」
とOSに書かれてしまうことは
なんだか、とてもくやしいのですね

なんで、親は「ダメ爆弾」を投下してしまうのだろう
しかも、何かやった後の「ダメ爆弾」ではなくて
やる前の「ダメ爆弾」をなぜ投下してしまうんだろう
息子とsatoとそんなことを、ちらりほらりと話していたのです

とりあえずやってみよう

あーじゃこーじゃ、話しているうち

子どもに「ダメダメ」言わなくてすむ状態って

どんな状態?

大人は大人達でやることやっていて

子どもは子ども達でやることをやっている

が、

大人達が子どもの動向を常に気にかけているが

決定的にピンチな時、明らかに周りが見えていなくて危ない時以外、口を出さない

なんか、はなしがどんどん転がって、親は子に、大人は子どもに
なにができるのかという話になり

大人が子どもに示すべきは「ダメ爆弾」ではなくて

子どもが嫉妬するぐらい現状を楽しんでいる姿
「あれがないと」「これがないと」楽しめない
じゃなくて
限られた制約の中、現地にあるもの、現地で偶然居合わせた人のなかで
「面白い」を作っていく
子供が嫉妬するぐらい現状を面白く解釈し、改変して楽しめる姿

これを子どもに見せつける以外
できることはないんじゃないか

その行いをぎゅっと凝縮した状況をつくりたいなー

よしとりあえず
一回やってみよー
ということで、淡路島のゲストハウス花野さんで開催したのが
「オトナゲナイ大人の林間学校」なのでした
それもあれよあれよと回数を重ね
5歳とか6歳だった子どもたちも、思春期ボーイ&ガールになりました

その場に居合わせた人たちで、工夫して、楽しむ

誰かがやってくれるのを待つという客体ではなくて、より良くなると思ったら、どんどんやっちゃて
の世界

ぼくは大人の林間学校のライブの時間がとても好きで
詳しくはsatoさんが制作するであるムービーで、一部みれると思うけど(本当にオトナゲナイので、当日現場にいた人しかわからん世界があるのです、気になったら来年参加してね)
jamzIpがいろんな場所でやるライブが、こうなったらいいな、いや、こうしたいな
演奏する人、聴いている人の垣根が、ぱっとなくなる瞬間あり、緊張感もあり
その場で、聴いている人が表現したくなったらぱっと表現できるそんな循環

オトナゲナイ大人のライブ
そんなライブに近づいていきたいなーー
予定調和をぶった切って、予定していないけど調和している
そんなライブに近づいていきたいなーー

マコト・sato・ゲストおーちゃん(カホン)

撮影 葉っぱちゃん(ありがとー)

つなぎばカフェさん、ありがとうございます!
https://tsunagiba-cafe.space/

山下丈太君のやってることも、ぜひみてねー
https://agrinajikan.jp/

おーちゃんが所属するバンド若さ爆発のLUDENSもかっくいいぜー
おーちゃんは生まれたのが2001年やねんてー
それはjamzIp誕生の年やないかーい
なーーーんも打ち合わせもしてないし、なんの曲やるかも言うてないのに
その場に流れる何かをつかもうとする
技術はあって驕りがない
しっかりしてはる、立派な人やなー
https://www.tunecore.co.jp/artists/LUDENS-0219?lang=ja

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