ライブがライブであるためにやらないようにしていること

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マコトノトコノマ

ライブをするときに

油断したら周到に準備をしてしまうでしょ

出番はこれぐらいの時間だから

この曲とこの曲を演奏して

この曲とこの曲の間でこんなおしゃべりをして

とか

本番までにリハスタ入って、メンバーで練習しないと

とか

「準備した通り」の演奏ができて

「準備した通り」の完成度の高い演奏ができるでしょう

でも、失うものがとても大きいことに

ぼくは気づいてしもたのです


シンガーソングライターの音楽は、基本的に暴力

そう、あれは2012年あたりに

阪急六甲の山側に

「山麓カフェ」という、のちに、落ち着きのない大人達の、最高に落ち着いた居場所になるカフェができまして

マスター夫妻に、我々はたいへん良くしてもらい

毎月店内で投げ銭ライブをやらせてもろてたのです

2年ぐらいやってたかなー

その期間が本当に勉強になった

音楽的な教育を受けていない我々二人にとって

この二年間は、音楽の学校やったのです

音楽ってなんなのか

どういう役割と機能があるのか

自分たちのことを全く見ず知らずの人の前での演奏

ほど、得るものが多く、学びがあることはないのです

全く知らない者、予定していない出会いから

毎回起こる、誰も予想しないドラマ

それを、ぼくは「授業」と考えているのです

山麓カフェでの二年間の定期ライブは

とても大きかった

貴重な授業を受講させてもらいました

もちろん、自分たちで宣伝して、集客して

ライブハウス借り切ったり、カフェを借り切ってのライブはやってて

それは、それで、学ぶこと、知ることはあったのですが

シンガーソングライターの音楽は、基本的に暴力

明らかに「音楽を聴きにきたわけでない」人の前での演奏、

そして、全く知らない曲を演奏されることは

聞く人にとっては暴力やと思うのです

五感のうちの聴覚と視覚を、理不尽に突然、奪われるからね

「聴く」に値しなかった場合

暴力でしかないからね

お金を払って、聴覚と視覚を奪われる

奪われて、しかも、その時間は

二度と帰ってこない

って基本「暴力」以外の何者でも無い

だから、自作の歌を人前で歌う時点で

「暴力」を行使している

という自覚が必要やと思うのです

はがいじめにして聞かせて、見させて

しかも、お金を払って、聴覚と視覚を奪われる

奪われて、そして、その時間は

二度と帰ってこない

だから

お金を払って、聴覚と視覚を奪われる

に値する時間を、提供して

はじめて

取引が成立するのです

「お金を払って、聴覚と視覚を奪われるに値する時間」ってどんなんやろう
っていうことを

すーーーーーーーーーっと、今も、これからもライブすることで勉強せんなならん

 

その勉強を、まるで予備校のように、詰め込みでわかりやすくしたのが

「投げ銭ライブ」やと考えているのです

だって、聞いた人が表現できるからね

「聴くに値せんかったら」ライブ後に投げ銭せんかったらいいし、

それがバツがわるければ、小銭を放り込めばいい

「よかった」って表現することは、日本人は習慣的にやってしまうけど

「よくなかった」って表現できることは芸人を育てるからね

                                                     

「お金を払って、聴覚と視覚を奪われるに値する時間」

ぼくの現時点での、それに対する答えは

その時、その場所、そこにいる人たちでないと

「起こらなかったこと」を起こす

なのです

いつどこで、どんな場所でも

「全く同じもの」を提供する

これは芸能で、それはそれは厳しい修行を経てきた人しか許されていない領域で

きっと、ぼくは「芸」の追求のことを考えているのです


jamzIpという「芸」

僕も、satoも幸運なことに

「あらかじめ決められてことが出来ない」

「あらかじめ決めることが出来ない」

という特性をもって生まれてきているので

「その時、その場を形にする」にはもってこいなのです

だってとてもフェアやから

お客さんは、何が起こるのか知らなくて、終着地点もしらなくて

ぼくらだけがそれを知っているって

なんか、こっちに絶大な権力があって神みたいで

とてもアンフェアで気持ちわるいのよね

お客さんも、ぼくらも、何が起こるか、行き先はどこなのかわからなくて(だいたいの方角はわかっていても)

同じ船から同じ景色をみて、同じピンチを乗り越えて、おーーーー!たどり着いたぜーー

ってことを共有したい

それがjamzIpの現在地なのです

だから

できるだけリハーサルをやらないのです

ライブハウスでは「サウンドチェック」という作業が、音響さんとの間で必要なので

それはやるのですが

当日にやる曲を、あらかじめ通しで演奏する

これを「やってはいけないこと」リストの真っ先に挙げているのです

あらかじめ「やる」ことを決めているのは、アンフェアやから

というのもあるし

人間やからとても弱いので「リハでやった通りにやらないと」モードになって

「今、起こっていること」に気持ちがいかなくなる

だから、ぼくらと一緒に出演してくれる人は

ものすごくたいへんやと思う

何の曲やるかとか、展開とか、テンポとか

なーーーーんもきまっとらんから

その場で反応するしか無い

その場の反応やから、うまくいかんこともあるけどそれも芸

そこの精度が今の自分に足りていないんやなということがわかったので

次のライブまでに、そこをひたすら磨くしかない

ってな感じで

この文章自体、だこにたどり着くのかなという、行き先不明のまま

毎回書き出しているのですが

ライブは、心の底から僕の魂が喜ぶ瞬間なのです

二度と戻すことができない時間を

その時、その場所、そのメンバーでしか成し得なかった時間にするわけですから


というわけで次回のライブ

9/6(土) 神戸石屋川ポラリス

9/15(月祝)愛知県岡崎BURNY

ぜひ、足をお運びくださいませ

その時、その場所、その人たちでしか成し得ないことを
成しにきてくださいね

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